【秋色アジサイ】「枯れたんじゃないの!?」アジサイが緑色になる秘密とアンティークカラーへの育て方

Richness of time

梅雨の季節、
鮮やかな青やピンクで私たちの目を楽しませてくれた

アジサイ

花が終わった後、
そのまま放置していたら、
いつの間にか花が緑色に変わっていた…

そんな経験はありませんか?
「これは枯れたの?」「病気?」
と心配になるかもしれませんが、
実はこの緑色こそ、

アジサイの「第2の美しさ」の始まり。

園芸愛好家の間で人気の高い

「秋色アジサイ(あきいろあじさい)」

への変身なのです。

 

うちの庭のアジサイも、剪定を免れた花が緑色になっていて、緑で今咲いたのかとびっくりしました。

 

この不思議な色の変化が起こる
科学的な理由から、
ご自宅で美しいアンティークカラーを引き出す
育て方の秘訣

さらに長く楽しむための
ドライフラワーの作り方まで、

秋色アジサイの全てを解説します。
庭の片隅でひっそりと色を変える
アジサイの秘密を知れば、
今年の秋はもっと庭仕事が楽しくなりますよ!


 

1. なぜ?秋のアジサイが「緑色」になる意外な理由と仕組みを徹底解説!

 

梅雨時期を彩る花、
アジサイ。

夏の終わりから秋にかけて、
鮮やかな色が消えて
緑色になったアジサイを見かけると、

「枯れてしまったの?」「病気?」

と不安に感じるかもしれません。
しかし、ご安心ください。

この緑色の状態こそが、
園芸ファンに愛される

「秋色アジサイ(あきいろあじさい)」

への変化のサインです。

 

アジサイの色が変わる仕組みは、
老化現象の一つ。

私たちが見ている花びらのような部分は、
実は「ガク(萼)」が変化したものです。

開花後、
ガクの中で鮮やかな色を作っていた
アントシアニンなどの色素が分解され、
徐々に消えていきます。

その代わりに、
葉に含まれる葉緑素(クロロフィル)が
表面に現れ、
花全体が美しい緑色を帯びるのです。

この変化は、花が水分を失い、
質感が和紙のように固くなる時期と重なります。

特定の品種で起こりやすく、
特に「西安(シーアン)」や
「フェアリーアイ」などが有名です。

この緑色の期間を経て、
さらに深みのある

アンティークカラーへと

変化していく様子は、
秋の庭の楽しみの一つです。


 

2. 【育て方】「秋色アジサイ」を長く楽しむ!緑からアンティークカラーへの変化の秘訣

 

せっかくの「秋色アジサイ」、

緑色からさらに美しく
アンティークカラーへと変化させ、
長く楽しむためには、
少し特別な管理が必要です。

重要なのは、
梅雨時の花を「剪定せずに」残すこと。

7月以降も花を付けたままにし、
夏の強い日差しと水切れから守りましょう。

美しい秋色を引き出す秘訣は、
ずばり

「寒暖差」と「適度な日当たり」です。

花が緑色に変化し始めたら、
半日陰から少し日が当たる場所へ移動させます。

ただし、真夏の直射日光は花を傷めるので厳禁です。

水やりは、
土の表面が乾いたらたっぷりと与え、
水切れだけは起こさないように注意しましょう。

特に秋の朝晩の冷え込みが、
緑色の花に赤や紫、スモーキーな色など
の深みのある色素(アントシアニン)を
再生成させます。

品種によっては、
この寒暖差の刺激がなければ、
緑色のまま終わることもあります。

肥料は秋色が完成するまでは控えめにし、
この色変化を楽しんだ後、
翌年のために適切な時期に剪定を行いましょう。


 

3. 秋色アジサイはドライフラワーに最適!きれいに残すためのベストなタイミング

 

「秋色アジサイ」の最大の魅力の一つは、
そのドライフラワーとしての優秀さです。

一般的なアジサイは
水分が多いため乾燥が難しいですが、
秋色に変化した花はすでに
自然乾燥が進んでおり、
ご自宅でも簡単に

アンティークな風合いを残すことができます。

 

成功させるための

ベストなタイミング

を見極めることが重要です。
見分け方のポイントは、
花(ガク)の質感です。

花が緑色やアンティークカラーに変化し、
触ってみてパリパリとした和紙や
カサカサしたような硬さ
を感じたら収穫のサインです。

まだ柔らかい状態だと、
乾燥過程で変色したり、
縮んでしまったりすることがあります。

 

【簡単な作り方】

  1. 上記で述べたタイミングで、水に浸かっている部分から斜めにカットします。
  2. すぐに花瓶から取り出し、余分な葉を取り除きます。
  3. 風通しが良く、直射日光の当たらない場所に、花を逆さにして吊るします。

 

この「ハンギング法」で、
1~2週間ほどで美しい
アンティークグリーンのドライフラワーが完成します。

リースやスワッグの素材として、
長く秋のインテリアを楽しむことができますよ。


 

まとめ

 

秋の庭に現れる緑色のアジサイは、
決して枯れたサインではなく、
その後の美しい変化を楽しむための大切な過程です。

この「秋色アジサイ」は、
鮮やかな色が失われた代わりに、
深みと落ち着きのある
アンティークな魅力を私たちに届けてくれます。

 

ポイントを再確認しましょう。

  • 緑色の理由:
    色素が抜け、葉緑素が表面化した自然な変化

 

  • 色変化の秘訣:
    花を剪定せず残し、寒暖差を与えて管理する。

 

  • 長期保存:
    ガクが硬くなったタイミングで収穫し、ドライフラワーに!

 

さあ、あなたも今年の秋は、
このシックで魅力的な
アジサイの姿を最大限に引き出し、
季節の移ろいを植物と共に感じてみませんか。

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