すこし涼しくなってきたら、寒くなる前に芝生を冬支度ですね
秋の芝生ケアの極意を紹介します。
サッチ除去、
土壌改良、
施肥などを通じて、
冬を乗り越え、
来春には青々とした美しい芝生を
よみがえらせましょう!
目次
第一編 総則
第一条(目的)
本要綱は、秋季における芝地の管理に関する基本原則および具体的な措置を定め、冬季の休眠期を経た後、翌春に健全かつ美観に優れた芝地を維持することを目的とする。
第二条(定義)
本要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 一「芝地」とは、高麗芝等の暖地型芝生が主として植栽された庭園、公園その他の土地をいう。 二.「管理者」とは、当該芝地を維持管理する者をいう。 三.「サッチ」とは、芝生の地上部において、新陳代謝により発生した枯葉、茎その他の未分解の有機物が層状に堆積した状態をいう。 四.「エアレーション」とは、土壌に穴を開け、通気性、透水性および排水性を向上させるための措置をいう。 五.「施肥」とは、芝生の生育を促進するため、土壌に栄養分を供給する措置をいう。
第二編 義務
第三条(管理者の義務)
管理者は、本要綱に定める措置を誠実に履行し、芝地の状態を常に良好に保つ義務を負う。特に、冬季の乾燥および病害虫の発生を防止するため、芝生の健康状態を定期的に監視しなければならない。
第三編 措置
第四条(サッチング)
- 管理者は、芝地の健康を維持するため、前条に定める義務を履行するに当たり、サッチの除去を第一に実施しなければならない。
- サッチの除去は、専用のサッチング用熊手、レーキその他の用具を用いて、芝地全体にわたり、均一かつ徹底的に実施すること。
- 当該作業は、特にサッチの層が厚く、水や空気が土壌に浸透しにくい状態にある場合に、重点的に行うこと。
- 除去されたサッチは、速やかに芝地外に搬出し、適切に処分しなければならない。処分方法については、各地方公共団体の規定に従うこと。
第五条(エアレーション)
- 管理者は、前条に定める措置を講じた後、またはサッチの除去と同時に、エアレーションを実施しなければならない。
- エアレーションは、芝生用エアレーションツール、ローンパンチその他の用具を用いて、芝地全体にわたり、等間隔に穴を開けることにより行うこと。穴の深さは、芝生の根が健全に成長できる10センチメートル程度を目標とすること。
- 当該措置の実施後、必要に応じて、芝生用目土または珪砂を散布し、土壌を調整すること。これにより、開けられた穴が埋め戻され、水はけがさらに向上し、根の生育が促進される。
第六条(施肥)
- 管理者は、第四条および第五条に定める措置を講じた後、芝地の栄養状態を回復させ、冬季の乾燥および病害に耐えうる根系を確立するため、施肥を実施しなければならない。
- 施肥に使用する肥料は、リン酸およびカリウムを主成分とする、晩秋の施肥に適した製品を選択すること。窒素成分は根の生育を抑制するおそれがあるため、その含有量を慎重に検討すること。
- 施肥量は、肥料製造者が指定する用量を厳守し、芝地全体にわたり均一に散布すること。手作業で散布が困難な場合は、専用の散布機を使用すること。
- 施肥後、直ちに十分な散水を行い、肥料成分を土壌に浸透させなければならない。
第七条(芝刈り)
- 管理者は、秋季の芝刈り作業において、芝生の地上部が過度に短くならないよう注意しなければならない。
- 芝生の生育が緩やかになるにつれて、刈り高を徐々に高く設定し、芝生が冬季の寒さから保護されるよう配慮すること。
第八条(病害虫対策)
- 管理者は、秋季に発生しやすい病害(ブラウンパッチ等)および害虫(シバツトガ等)の予防のため、必要に応じて殺菌剤および殺虫剤を散布しなければならない。
- 殺菌剤および殺虫剤の選定および使用方法は、製品の用法・用量を遵守すること。
- 芝地に落ちた落ち葉やその他のゴミは、速やかに除去し、湿気が停滞するのを防止しなければならない。
第四編 附則
第九条(適用時期)
本要綱に定める措置は、毎年秋季、気温の低下が始まる時期(おおむね9月上旬から11月上旬)に適用されるものとする。
第十条(その他)
本要綱に定めのない事項については、芝生管理に関する専門家の助言を求めるか、関連する文献を参考にすること。


