【通報!】見つけたらどうする?外来種「ムネアカハラビロカマキリ」の生態と正しい対処法

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皆さんは、
カマキリと聞いて何を思い浮かべますか?

鋭いカマを持つ最強の捕食者

そして秋の風物詩ですよね。

しかし、近年、私たちの身近な場所に、
在来種のハラビロカマキリにそっくりな外来種

ムネアカハラビロカマキリが増えています。

この2種は見た目が似ているため、
なかなか見分けがつきませんが、
生態系に与える影響が懸念されています。


 

ムネアカハラビロカマキリの見分け方:在来種とどこが違う?

 

皆さんは、
日本のどこにでもいるハラビロカマキリと、
よく似たムネアカハラビロカマキリ
見分けることができますか?

 

この2つのカマキリは見た目がそっくりですが、
胸の部分を観察すると違いがはっきり分かります。

在来種のハラビロカマキリは、
胸の腹面が緑色なのに対し、

ムネアカハラビロカマキリは名前の通り、
胸の下側が鮮やかな赤色をしています。

 

この赤みが、一番の見分け方のポイントです。

また、カマの付け根にあるイボの数も違います。
在来種にはイボがありませんが、
ムネアカハラビロカマキリには
小さなイボが一つあります。

 

これらの特徴を覚えておけば、
在来種か外来種かを
簡単に見分けられます。


 

特定外来生物?竹ぼうきで日本に侵入したムネアカハラビロカマキリの生態

 

ムネアカハラビロカマキリは、
中国から日本に持ち込まれた外来種です。

その侵入経路は、
主に中国産の竹ぼうきに付着していた
卵のう(卵鞘)だとされています。

現在、
ムネアカハラビロカマキリは
「特定外来生物」には指定されていませんが、
在来種のハラビロカマキリと
生息地や食料を巡って競争し、
日本の生態系に影響を与える
可能性が懸念されています。

 

もともと日本の気候に適応しやすいため、
今後さらに分布を広げるかもしれません。

外来種がもたらす影響について考えることは、
身近な環境保護につながります。

毒とかもないけどね

 


 

最強の捕食者?ムネアカハラビロカマキリの卵のうと越冬の様子

 

ムネアカハラビロカマキリは、
冬になると木の枝や壁に
卵のう(卵鞘)を産み付けて越冬します。

 

この卵のうは、
在来種と見分ける重要な手がかりとなります。

在来種ハラビロカマキリ
卵のうが平らで茶色っぽい色をしているのに対し、

ムネアカハラビロカマキリの卵のうは、
白っぽくて斜め向きに産み付けられるのが特徴です。

 

この卵のうの中にはたくさんの卵が詰まっており、
翌年の春に小さなカマキリの
赤ちゃんが生まれてきます。


 

ムネアカハラビロカマキリの目撃情報を報告すべき理由

 

ムネアカハラビロカマキリは、
在来種よりも大きく、
その最強の捕食者ぶりは他の昆虫を圧倒します。

しかし、
この強さが日本の生態系に
どんな影響を及ぼすかはまだ十分に
解明されていません。

だからこそ、
昆虫好きの皆さんの協力が必要です。

もし、
ムネアカハラビロカマキリ
思われる個体や卵のうを発見したら、

可能であれば写真や場所、日時などの情報を記録し、
自治体の環境部局や
昆虫を専門とする研究機関に報告しましょう。

皆さんの目撃情報が、
この外来種の分布状況や
生態を理解する上で
非常に重要なデータとなります。

 


 

身近な自然を守るために、ぜひ協力をお願いします。
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