1. ヤギ飼いカルディの伝説 (エチオピア起源説)
| 項目 | 詳細 | 覚えるポイント |
| 場所 | エチオピア高原 (コーヒーノキの原産地) | アフリカ大陸、エチオピアが原産説の根拠。 |
| 時代 | 6世紀頃 (年代不詳) | 古代の伝説。 |
| 人物 | カルディ (ヤギ飼いの少年) | 「カルディ」は社名にも使われる有名人物。 |
| 発見の経緯 | 「踊るヤギ」 が夜も眠らず興奮しているのを目撃。→ 原因は食べた赤い実 (コーヒーチェリー) と特定。 | ヤギ→赤い実→覚醒作用の発見。 |
| 広がり | 近くの修道院の僧侶に伝わる。→ 夜間の修行の睡魔を払う秘薬として利用開始。 | 宗教的な儀式での利用が広まるきっかけ。 |
| 豆知識 | 僧侶が初め実を認めず火に投げ入れた際、香ばしい匂いが漂い、これが「焙煎」の起源になったという説もある。 | 焙煎の偶然の発見。 |
2. シーク・オマールの伝説 (アラビア起源説)
| 項目 | 詳細 | 覚えるポイント |
| 場所 | イエメン (モカ) | アラビア半島がコーヒー貿易の中心地となる。 |
| 時代 | 13世紀頃 (年代不詳) | カルディの伝説より後世。 |
| 人物 | シーク・オマール (イスラム教の僧侶/祈祷師) | モカ王の怒りで山中追放された人物。 |
| 発見の経緯 | 山中で赤い実を食べたり、煮てスープとして飲んだりして体力を回復。後にその煮汁で病人を治療。 | 薬用・治療薬としての側面を強調。 |
| 広がり | 町に戻って効能を広め、「モカの守護聖人」と呼ばれる。 | モカ港 (イエメンの積み出し港) の地名と結びつく。 |
まとめ:起源と広がり
- 最古の文献:
900年頃、アラビアの医師ラーゼスがコーヒーの薬理効果について記述。 - 起源の通説:
エチオピアで発見され、イエメンで飲用や栽培が始まり、世界に広まったとされる(地理的な近さも根拠)。 - 初期の用途:
覚醒作用から、イスラム教の夜間礼拝の秘薬として使用されたことが、広がりを加速させた。
【重要】 カルディの伝説は「発見」の物語、オマールの伝説は「薬用・飲用」への発展を示す物語として理解しておくこと。
試験では人物名、場所、そして「踊るヤギ」「守護聖人」などのキーワードが問われる可能性がある!


