佐渡　金山　コース　どっち

「佐渡金山」と聞いて、一つの観光地と想像する方も多いかもしれませんが、実は主要な見学ルートとして2つの坑道が存在します。それが、江戸時代の採掘技術を体験できる「宗太夫坑」と、近代の機械化された採掘を学べる「道遊坑」です。

チケットを買う瞬間になって選択を迫られ、どちらの坑道から見学するか、あるいは両方回るべきか、迷ってしまう方もいるでしょう。それぞれの坑道の特徴や所要時間、どんな人におすすめかを徹底的に比較し、あなたの佐渡金山観光をサポートします！

宗太夫坑は、江戸時代に手掘りで金山を掘り進めた坑道です。

中に入ると、当時の作業の様子を再現した精巧な人形が多数配置されており、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。金塊を探す人、ノミと槌で岩を掘り進める人など、当時の採掘人たちの苦労や生活をリアルに感じられるのが大きな魅力です。

「なじみの女に会いてぇなぁ」の、あのセリフが聞けるのはこっちのコースです。

宗太夫坑の所要時間は、じっくり見て回って約30〜40分。歴史的な背景を深く学びたい方や、佐渡金山の歴史の原点に触れたい方におすすめです。

一方、道遊坑は明治時代以降、近代の機械化された採掘技術が導入された坑道です。

坑道を進むと、巨大なトロッコや採掘機械がダイナミックに展示されており、その迫力に圧倒されます。自動人形劇のように再現された採掘現場は、視覚的にも楽しむことができ、特に小さなお子さんやアトラクション感覚で楽しみたい方に人気です。

道遊坑の所要時間は、割戸付近の散策時間を含めて約30分。短時間で効率よく佐渡金山の歴史を体験したい方にもぴったりです。

宗太夫坑（江戸時代コース）

道遊坑（明治以降コース）

このように、それぞれの坑道には異なる魅力があります。あなたの興味や旅行のスタイルに合わせて選んでみましょう。

時間があるなら、両方の坑道を見学することを強くおすすめします。

江戸時代から近代までの採掘の歴史を体系的に学ぶことができ、佐渡金山の奥深い魅力に気づくことができるからです。両方の坑道を回っても、合計で1時間半から2時間ほど。お昼ご飯の前後で回るなど、計画を立ててみましょう。

もし時間がない場合は、歴史好きなら「宗太夫坑」、体験重視なら「道遊坑」を選ぶのが良いでしょう。